Credit
Figure: Michael 4 (DAZ)
Hair: AllBackStyle by kozaburo
Clothing: aiom3gakuran by aoaio , BATLAB_GER-MilitaryUniform (RMP)
Props: Old Japanese Army Nanbu Type 14 / epaulet of taisa by siosai
soecial thanks cari.
「マイウェイ 12000キロの真実」
現在の日韓関係を考えれば、非常に危うい、しかし非常に興味深い題材である。
両国民がそれぞれマイナスの感情を持たざるを得ないこの戦争を、
韓国人であるカン・ジェギュ監督は
「日本人将校と韓国人兵士の、愛憎なかばの友情」
という縦糸で描いているが、全篇をとおして観客の目を誘導していくのが
オダギリ演じる主人公・長谷川辰雄の変化である。
前半、日本軍は軍上層部の無謀な戦略と、非人道的な現地士官の行動という
いわゆる「悪の日本軍」として描かれる。
日本人にとっては非常に居心地の悪い場面が続く中、長谷川辰雄は
国家への忠誠だけを価値とする、まさしく非道な「皇国の軍人」を体現している。
皇軍として恥ずべき撤退をした前任者を切腹に追いやり、
爆弾を抱えての自爆特攻作戦を強要し、自らがそれを指揮するという鬼。
ノモンハンにおける接近戦では、戦車砲による爆風と、爆弾を抱えて飛び散る人肉、
見るに耐えない描写が続く。
そんな中、自ら軍刀を抜き、拳銃を乱射し、爆弾を抱えて進む、
血まみれの長谷川大佐の狂気じみた姿。
犬死の無謀さを訴え対立するもうひとりの主人公、チャン・ドンゴン演じるジュンシクを、
ひきずりながら戦車へと向かう辰雄の中には何があったのだろう。
マラソン選手という夢を捨てざるを得なかった無念を、
敬愛した祖父を韓国人によって殺された怒りを、
ライバルだったジュンシクの変わらぬ正論へのやり場のない思いを
すべて抱えて「死」に向かいたかったのだろうか。
- 作品名
- NOMONHAN -MY WAY-
- 登録日時
- 2012/02/26(日) 21:56
- 分類
- Admiration Odagiri