Date:2012/11/11
Application:Poser7J Adobe PhotoshopCS2
Credit
Figure: Victoria 4.2(DAZ)
Hair: HesperiaHair,ForestPrincessHair(DAZ), DianaHair(RMP)
Clothing: Bushi_Kimono V4Furisode Hachimaki by hisayan , V4okoso by honey
Props: Naginata by tentman , MosinNagantDetailed Set by JTrout
もののふの猛きこころにくらぶれば 数にも入らぬわが身ながらも(中野竹子)
2012時代展出品作。
作画している頃、2013年の大河ドラマで山本八重が主役という話題で盛り上がっていた。
日本全国の会津スキーが浮かれ狂っていた。
自分ももちろん踊っていた。
なにしろ(幕末に限れば)自分の立ち位置は、「会津>新撰組>>>幕府>>>土佐>薩長」なのに、世間の会津認知度の低さといったら不満で不満でしょうがなかったのだ。
西郷どんや龍馬や高杉晋作は有名なのに、会津は殿様の名前さえあまり知られていない有様だ。
実際、これを投稿した頃はまだ、ほとんどの人が「娘子隊」はおろか中野竹子の名さえご存じなかったようだ。
まあ、無理もない。
会津は無名だった。
映画やドラマになったものといえば白虎隊がせいぜい。戦いに敗れ、少年たちが討ち死に、女たちは自刃、悲惨で暗い幕末会津というイメージしかない。
その会津が、福島復興の名の下に脚光を浴びるとな!
素晴らしいッ! 大変喜ばしいッ!
勢津子様が秩父宮妃となられた時の会津の人々の喜びの何分の一かを味わったような気がする。
浮かれついでに、おそらく会津婦女隊(娘子隊)は翌年にはすっかり知名度あがるだろうから、気恥ずかしくてできなくなる前にやっておこうと思い立つ。
思い立ったのは良いが、実を言うと自分の中の「会津」は、薔薇印の爆裂会津だったりする。
会津の人々や会津スキーな方からは噴飯モノの内容だ。
何しろ照姫は鞭持って男どもを叱咤激励する女王様だし、西郷様は会津のためなら幕閣をなぎ倒す猪突猛進だし、横山様は春嶽公から殿をガードする腹黒おやじだ。
山川様は自信家で妙なとこ突っ走る勘違いダンディだし、山本兄妹なに至っては「幕末の銃器マニア兄妹」という解釈なんである。
自分の中では。
どうしよう、会津を愛する人々に怒られるかもしんないと冷や汗かきつつ、しかしここは会津婦女隊で。
というのも、自分は会津の悲劇を、ただの悲劇だと思いたくないのだ。
白虎隊や城下で自刃した西郷一家に代表される、やりきれない不幸よりも、女だてらに「男に任せてられるか!」とばかりに
国と殿様(と照姫)を守ろうと立ち上がった女性達の強さこそが、会津の魅力だと思う。
悲劇ゆえに美しいのではなく、強くて前向きだからこそ美しい会津女性を描いてみたいなと思った(←きれいごとでまとめてみる)
三人の女性は、まあ中野竹子・優子・(婦女隊じゃないけど)山本八重を想定した。
八重の表情あたりになんちゅうか、自分ちのカラーが出てしまっている気がするorz
- 作品名
- 戊辰散華
- 登録日時
- 2013/06/21(金) 23:28
- 分類
- Exhibition